おやじギャグを駆使するフィクサー

とある講演を聞くため定時に退社
まちを活性化させようじゃないか、というテーマで今回が3回目。
毎回、全国のいろんな成功例をオピニオンリーダーを招いて聞かせるというもの。
入場無料です。


コンビニでばばっと仮の夕飯を買い、会場入り。
コンビニでは地方紙のいつもはち合わせるアラフォー記者に出くわす
取材だな
飲食OKなフロアでまた出くわす。
会話も会釈もお互いなし。面は割れてるのにね。ふふふ


富士宮やきそばってご存じですか。
わたしは知らなかったけど
B級グルメ界を震撼させたらしいじゃないですか。
一切の行政援助などなく、資金ゼロから経済効果217億円
費用対効果はほぼ無限大
この立役者、渡辺さんが本日の講師でした。
興味ある人は「ヤキソバイブル」なる本を出してるみたいだからどうぞ。


このおかた、すべてが麺がらみのおやじギャグ
焼きそばG麺、ミッション麺ポッシブル、麺財符…
おやじギャクではなくて「情報加工」っちゅーんだとか。
やってることはウケ狙いだけど
コンセプトはかなり計算しつくされて大真面目
マスコミをどうつかうか
どう書かせるかをずーっとずーーーっと考えてるんだって。
しかも笑いを大事にする
情報って、固いものは話題性ないよねって言いきっていた。確かに。


麺財符は食事券なんだけど、
「麺」の字を使いたいがためのたんなるこじつけで
でも免罪符は超有名だから知名度抜群だし
あとはどう結び付けるか。
ルターの宗教改革
ならぬ、富士宮の観光改革って落としてた。すげーな。
おとし所って一番悩むよなー
なんで今これなのか、とかさ。もっともらしい理由づけ。


三市でB級グルメ対決して、市長らに協定書にサインさせて三国同麺とかね、
ビール会社に勝手に広告つくって提案して、他のビール会社に「片手落ちになりますよ」って脅す(?)あたり
前の会社のオーナーと同じやりくち…


さらに焼きそば効果に便乗して「だいびんじょう」なる酒までつくっておりました。
しかも、実物を会場に持ってきたのかと思ったら
瓶だけでなかはカラッポ
この現象がすごく象徴的だったなー笑
ニイガタで酒の中身なんて持ってきてどーこーゆう気はないし
重いし、
あくまでも、
わかりゃいいのさ、
焼きそばにはなっから日本酒って合わないけどさ、
便乗して多少売れりゃいいのさ、ってね。


アイルランドの哲学者
ジョージ・バークリーのおことば披露
「存在するということは、知覚されるということだ」


行ってみたい、買ってみたい、食べてみたいと思うか否か
そーゆーものを作ることにではなく、PRすることに重点を置いた活動をしてるんですな
地方特産のおいしいものがいくらあっても、
来てみて食ってみればわかるっていくら言われても
存在を知らなければないのとおなじ


アートなんてぴたんこモロだよね
わたしも免図をつくったときにすっごく感じたことだったし
ニイガタウラシマなこともそうだし、
仕事の企画を考える時も頭を悩ます部分だからグワシとつかまれた気分


会場からの質問で、「思いつかないんですけどどうしたらいいですか」ってのがあった
ほんまじゃ。どうしているのだ。
そしたら、やはりというべきか、いつもいつも考えてるって。
ネタ帳を携えて。
パッパっと思いつくわけではなくて、
苦労してネタ集めをしてるんだと。
でも、結果を想像してやるって。売れてるところとか。
イメトレだね。
やっぱそうなんだねー。

FMポートの毒舌天使、ナビゲーターの遠藤まりさんが司会進行役だったんだけど
まりさんの黒髪のつやつやっぷりにびっくりしました。