ゴールデン街とがばいばあちゃんとおのが企画

トーキョーをさるすこしまえ
会社を辞めて日々ふらふらしとったときに
新宿はゴールデン街で飲み明かしたことがあった


恩師行きつけの古い飲み屋で
かっこいいママに「あんたはまだ、見つけてないね」って
男の話をされて恐縮する
曰く、目で分かるとか。ほんまかいな。
たまたま居合わせた物書きのおっさんと意気投合して
彼の行きつけの店へ
そこは大道さんの行きつけでもあるらしく
ママは藍染の素敵な服をまとっていた


そこで飲んでた某出版社のおっさんと、先ほどの作家のおっさんと、友人とママと
出版界のあれこれを激論
物書きのおっさんは、昨今の選考者に不満を爆発させていた
「I田衣良なんかになにがわかるってんだ、けっ」と酔ってくだを巻いていた
こちらも出来上がっていたので
「選者に文句言うより、I田衣良がぎゃふんというような作品書けばいいじゃん!」と
生意気発言連発
おっさんは切れていたけど
ママの加勢により勢いづく
そんときいた某出版社のおっさんってのが
今夜の金曜ロードショーで流れてたがばいばあちゃんのところである。
物書きのおっさんはがばいばあちゃんのヒットをなんか言葉にならないろれつの回らぬ感じで
ギャーギャー言っていた。
早K書房のこととか、はてはフォービズムの話まで
ひっちゃかめっちゃかで夜は更けていった


がばいばあちゃんを見るとどうしても琴線むぎゅっとされがちだが
ゴールデン街の夜をセットで思い出してしまう


酔っ払いすぎて最後はただの痴漢となっていたおっさんだが
後日、一緒にいた友人からメールがあって
部屋の本棚に彼の著書があった!という
ご丁寧に赤線まで引っ張ってあったそうだ
世間は狭い
不思議なもんだ
どんな著書だったかというと
「頭の良くなるなんたら〜」みたいなやつだったとか。
わろた。


***


昨日のブログでくそ愚痴をつづってしまったが
今日、わりかしうまくいった
感じよく、感謝を表現しつつ己の要求も通した
うん、上出来だ。


しかし、こわー
自分がこういうことをしていると
周囲の人の自分への接し方も
実はこういう紆余曲折あってのことか、と不安になってみたり。


でもやっぱこれはコミュニケーションってやつですね
踏み込んでよかった
がばいばあちゃんも言ってた、
辛いことは夜はなしちゃいけないらしい
昼間はなせばたいしたことないって気になるらしい
なるほろー