見つめる人・内股キャタピラ

関川の宿は、家族経営でこじんまりとはしているが
いい宿だった。途中まで。
村上牛を食した。
ひとりだったのでお酒はやめておいた。


荒川峡の、宿をとることに。
じゃらんとかのネット予約では終了になっていたけど
とりあえず電話して聞いてみるとOKだそう。
こうゆうときアナログがものをいうね。
がらがらだから、料金据え置きで大きい部屋を用意してくれるとな。
「翌日」っていう急な話で
いろいろ無理言ってすんません。


そんで食事が美味であった。
頑張ってもチェックインが8時過ぎだったんで
こちらも食事面では譲歩したのだけど、
時間がたったてんぷらがおいしい。すごい。
柿の料理の仕方をみると、もしかして五島列島の人かしら。
山菜とりが趣味だそうで
あれこれのキノコがふんだんに料理されてた。


おんなひとりってことを気遣ってくれて
何度も人が出入りしないようにと
蒲団の用意と食事の用意を準備万端にしておくって若女将。
そのほうが楽だしわたしも了承。
はやくスーツほん投げて浴衣に着替えたいところだけど
食器をさげてもらわなくちゃね。
で、食後に呼んだんだけど来た人がものっスゴイ変わってた。


ガキの、大晦日の「笑ってはいけない」シリーズかと思うほど。
エスパー伊東似の、もしくは赤塚センセイの旗ボー似の、
山吹色のフリースの子どもおじさんみたいな人がきて
最敬礼する
そんでじぃーっと、見つめてくる。
関根勤風にいうなら「カレーは星の王子様です」なかんじ。

しかもそのひと、
かたづけもそこそこに
NHKニュースを見始める
道路特定財源の行方に興味があるらしく
居座る
えー?
あり得ないんだけど。
これは、チップよこせって意味かな?
早く出て行ってくれーと思い
ゲットアウトをうながす意味で「ありがとうございました」って言ったら
「はッ」といま我にかえりました、みたいな反応して
はずみをつけてゴムのように最敬礼して
出て行った…
こわい…


テレビをもてっいないのかな?
どうぶつのようにみていたけど…


朝も、朝ごはんのところの入り口で待っていて
じーっと見つめてきて
最敬礼


これで従業員じゃなかったりしたら愉快だ。



今日は、仕事が終わって帰社するとき
すこし遅くなったから
近道しようと国道から海っぺた目指すも
またしても中条迷子
いつもいつも中条で迷子になる
しかもひどいことに、
7号から海っぺたに出て聖籠から帰ろうと思っているのに
ぐるぐるまわって7号にたどり着いた
20分、なんだったんだろう。
ニコタンみつけたから、いっか。


がれきが山積みになっている解体現場を通りかかったら
がれきのてっぺんに前かがみにショベルカーがお仕事していて
前かがみで、首はうなだれ、
キャタピラに至っては内股だった。
なんて色っぽいんだ。
朝の取材でごつい除雪車をいろいろ見すぎたからか
この手弱女っぷりにドキっとする。
オヤマかしら。


ウチマタは強いんだなぁ。