チクチクチク

新潟駅を背に海を目指す雨の帰路
今日はバイパスの気分じゃない。
寂れた目抜き通り
前をゆく赤色灯がユラユラ紅く
夜の香を濃くする
R402
真っ暗闇
タヌキさん、頼むから出ないで
ネコさんもね。
松林の向こうの街の明かりがキラキラ
朝は気付かなかった建物
誰かの生活。


純粋にキレイだと感じたり
優しさだとか
安心だとか
慣れみたいなものに
発狂しそうになる
ザラザラする
チクチクする


そのまんま
ひとり、岩室温泉。