そしゃくこころみるも

ようやく、ゆるーいそしゃーくをかいーし


えー、しばらく莇平での出来事を
もんもんもんもん考えていたんですけど。


突然むこ投げされて墨を塗られて笑って帰ってきたあれね。
んと、幼いころ、しかもずいぶん幼いころの感覚に近いんだよね。
「泥んこにしたらママに叱られる」とか
先生に叱られるとか危ないとか怪我するとかお姉ちゃんでしょとか
言われる前の
それ以前の、ただ自由に気の向くままに本気で遊んでいたころ。


いまはさ、遊ぶったって、誰かが
「こうしてこうやって遊びたまえ、お金はおいくら万円だよ、
 それを払えば、こちらの決めた枠に従って、順番に、楽しむが良い」
って感じのさ、
安全で、ルールと枠があらかじめ用意されてる中で遊ぶでしょ。
観劇でもイベントでもなんでもいいけどさ。
爺さん巨大ネズミの王国なんてまさにそんなだよね、
嫌いじゃないけど耳は付けて歩けない、あそこ。
でさ、だいたい、
完全に未知の遊びってあんましないよね。あるんだろうけど。
なんとなくテレビで見たとかなんとかで
まったく知らんかったーってのはね。

そうすっと、情報がまずあって、それをやるかやらないか選ぶでしょ。
たとえばバンジージャンプなるもんがあるのは知ってるけど
まあ、すすんでやろうかな、とは私はあんまし思わなくて。
ハンググライダーとかならやりたいけどもさ。

えっと、なんだっけ?


ああ、そう。


「汚れてもいい恰好で」っていう情報しかなくて
アーティストが来るんだから
絵具でも飛んでくるんだろうか、なんてあほな認識で行ったんだよなー。
飛んだのはワタシラだったね。


知らんでいって突然雪の崖にぽーんと投げられてごろごろ転がっていくことをだね、
まず予想してなかった、ってのが大きくて、
そんでわけわかんないうちに
雪合戦が始まって
墨を塗りたくられるわけですがね、
ガキンチョのころって割とそうだったなーと思った。
近所の少し年上の兄ちゃんとかが考えた謎の遊びに興じるときとか
何すんのかしらんけど、
しかもちょっと汚れそうだしもしかしたら危ないんだけど
わけも分からずやってみて、笑ったり泣いたりすんの。



「叱られるから」って考えが先行するまでのあの頃の感じ。



そうゆうの忘れて、おのずから枠を決めてせこせこそん中だけで生きてんのかもなーと思った。


あとね、いろいろ、奇抜なアイデアの町おこしってあるじゃない?
それも確かに人を惹きつけるんだけど
莇平のは、そんなことよりもまず地元のショが楽しんでるんだよね。
そこがネックだなよなーと。


今日のホボニチで、
いといさんが昔書きつけたという手帳のメモ
 「薬の開発であるとか、自動車みたいな複雑なもの、
  大量の技術やコストの
  積み重ねの結果であるような商品では、
  大企業に勝つのはむつかしい。
  しかし、『誰もが好きになるようなデザイン』だったり
  『とってもおいしい味』だとか、
  『つられてうれしくなるような笑顔』だとかは、
  大企業が競争相手になっても、怖くない」


うむ、そうだなー。
中山間地とか限界集落とか
大変だ、たいへんだ、ってゆーんじゃなく、
ここに雪あるし、遊ぼうれ、って感じ。
都会のお客をご招待、じゃなくて
地元のショが楽しんでる、自然に遊んでる。
だから来てみたうちらも面白かったんではないかと。


そうゆうのって、核の中心にいると視野が狭くて気付かないから
周辺にいる外部の目があるといいよなー
日比野さんがそれになったのかな。

そしゃくとかいって
ぜんぜんまださんまんですわね
ちーん