八木メイさんのブログ

イラストレーターの八木メイさんのブログ
線の抑揚とかとても好きでたまにのぞいてたけど
放射能関係の最近の記事にぐっときて
御本人に許可をとって貼らせていただきます
http://goatee.exblog.jp/
わたしの周りでも
もういい加減放射能とかかんべんしてよみたいに言う人けっこういて
この手の話をするとオカシイ人扱いされた事故以前と同じ、
またはそれ以上になってきてる気がする
小難しい話でも、イラストや漫画になると視覚的にとらえられてスッと入る
怖さの分量も
文字だけよりずっとずっと、わかる


いまプロフィール確認したら
八木さん、わたしと同い年だった
しょえー
自分なにも出来てないなぁとちょい凹み


ここで一緒に書いていいかすこし迷ったけど
ぱっと思い出したのは、「戦場でワルツを」っていうアニメーションの映画
レバノンの内戦で少年兵だったひとが描いた手描きのアニメ
自伝のドキュメンタリー・アニメ。
これをみたときものすごくびっくりしたのは
実写とか、言葉だけの表現を凌駕する体験の映像化って
絵が描ける人にあたえられた神がかった力だと思った
ほれ、アキレスと亀じゃないけど
絵を描いてると超悪者というか、ゴミ扱いされたり、
ちゃんと働けとか言われたり、
無駄とか言われるでしょ
居場所ないというか。
私自身、結局絵を描くのは趣味みたいになって
飯のタネは文字を書いているわけで。
でもなんていうか
絵が描ける人にしかできない手段がある
それは被災地に明るさを、的なものじゃなくて
危ないよ!ってことや
こういう方法もあるよってこと
ツイッターとかも便利だけど
文字がうつりゆくよしなし事みたいになると少し軽さを帯びすぎちゃう
心のケアとかも大事だけど
発信の手段として視覚にぱしっと投げかけられる
絵と言葉を持ってたら。ね。
なんかそんな気がして興奮した。

おくちその2

月曜日、口腔のにいがた市民大学第2回
講師は新大の井上誠先生。摂食・嚥下リハビリ学分野が御専門だそう。

以下備忘

・嚥下障害
むせるのは、高齢だからとかではなく、大動脈瘤とか、循環器系に起因する場合あり
誤嚥の危険もあるから軽視せずすぐ病院へ

・口腔ケア
口腔ケアは歯磨きじゃない
歯が一本もない経管栄養の方の場合、食べていないから口腔内はキレイ。で、ケアしてもらえないことが多い。
でもこういう方こそケアが必要。
口腔内は特に冷たいものを認識する機能がたくさんあるため、これを刺激することは脳を活性化・覚醒させること
唾液でぬるくなっちゃうから常に冷たく、ケアするのが大事。

口で食べてても認知症とかであまりケアできてなかったり、たまにしか話さなかったり、ミキサー食ばっかりだと、使わないままの機能がいっぱいで、よくない。
ケアで刺激してあげると、確証はないが認知機能が改善した事例が多い。

・義歯
入れ歯は噛むためだけじゃない。
嚥下にも入れ歯は重要。使ったほうが絶対いい。
例えば、大きく口をあけて唾がのみこめるかやってみるとわかるけど、
あごや歯、食べ物の位置、筋肉の活動、それぞれのタイミングがあいまって飲み込める。
歯はアンカーになっていたり、堤防になっていたりする
うまくいかないと誤嚥しちゃう。
入れ歯をなおしたり調整するのをおこたって、歯がない状態でやわらかい丸呑み出来るものばっかり食べるのはいろんな機能が低下しちゃう。
過保護にしないで噛むことが大事。
誤嚥は繰り返すと慣れてしまってむせなくなる。
これが一番危険。


あと気になったのは、介護施設に入所している方の嗜好・好き嫌いをスタッフはおろか親族も知らないことが増えてるみたい。
認知症でコミュニケーションが難しい場合は特に。
例えば、魚が大嫌いだった人に、毎日魚が出たり、しかもミキサーでわけわからんペーストだったりすると、よろこんで食べない。
それがスタッフには「食べられないんだ」とうつってしまって、ミルク、経管になっちゃうケースもあるみたい。
これって、核家族化が進んでよけい増えてるよね。ひとりで暮らせなくなってから引き取ったり、施設に入ってもらうにしても、家族が、元気なときの嗜好を知らず、伝えられないんだなぁ。食べれるのにお腹に穴あけられたらすごいやだろうな。

それで、先生はものすごくカレーを推していた。
味覚で唯一、カレーは痛覚なんだって。だから慣れない、飽きない。
最初から介護食さながらのペースト状で、違和感がない。たいがいの人がカレーが好き。
飽きないことを実験しようと、もう三年くらいお昼は毎日カレーなんだって。
カレーのゼリーとかを食品メーカーと開発して、口腔ケアの一環に活用されてるそうです。

ミモレット

まぁまぁ高価なミモレットを振る舞われても、
知らない人にとっちゃ、ただの干からびたチーズで、
ごみ箱行きもあると思う。
世の中っておおかたそんなもんかも。
今日お話した方は同い年のバツイチで、
今の旦那様は夜勤みたいなお仕事だそう。
初対面なのに、やたらつっこんだ込み入った話をして
お互い、自然とそうなったのは、
ミモレットの例でいえば
そのチーズを知っている同志、肝胆相照らすってやつだったのね

えびせんのゆくえ

旅行土産を珍しく会社にもっていこうとしたけど
よくよく考えたらアレルギーで甲殻類全般がだめな子がいたんだった
しかたないからなかったことにして車に放置されるえびせん


今日は自由の日
夕ご飯も勝手気ままに食べれるし
映画だって見ちゃう
けどどちらもダメダメ
映画はどうしても見ようと思っていたのに
もう昼間の回しかなかった
ご飯はさんざん迷ってタイ料理とおもったのに
定休日


さて。なんなんだろ。
馴染みだった中華料理屋が全く別の中華料理屋になって久しく
まだ足を踏み入れてなかったので
とりあえず腰を落ち着ける
店主も、おかあさんも中国人みたい
たんたんみぇんを注文、あとピータン豆腐
思いのほかおいしく
店内にはまばらだけど何組か人がいて
中国の人もいた


お会計しようとおもってごそごそ
がーん
ちょっとありえない
車のなかに財布置いてきちゃった
どうしよう
おかあさん、日本語片言だし
てめー食い逃げか?!ってなことになったらどうしよう
冷や汗かきながら事の次第をお伝えし、平謝り


おかあさんはすごくにこにこして、大丈夫大丈夫と言ってくれて、
ダッシュで会社の立体駐車場へ財布を取りに戻り
あ!とおもって
えびせんを小脇に抱えた


だれでも忘れることあるよ、と片言ながらも笑顔で声をかけてくれるおかあさん
わたしこの店の常連になるって決めた
財布忘れなかったらこんなすてきな関わりを持てなかったし
おっちょこちょいでもいいことあるんだなって
すごくあたたかい気持ちになった
夜勤だと知ってるけど、すぐに旦那さんにメールしておすそわけした

おくちのなかのおはなし

もう何年前になるだろうか
最初に入社した、今は倒産した会社で
生まれて初めて作った本モドキのパンフみたいなものは
入れ歯の本だった


なんで入れ歯ーとか思っていたけど
当時祖父が歯が抜け始めたにもかかわらず
絶対入れ歯は入れないとかたくなに意思を貫きとおし
下手に知識を付けた私は、食べることの栄養の質が落ちるだけでなく
背骨とか平衡感覚、俊敏性など
あらゆる面で、全身に影響を及ぼすのだと語ったが
一蹴され、「そんなわけあるか!くそがき!」くらいの罵詈雑言をあび、
ああ、もはや認知症なのかしら
アルツかしらレビーかしらなんて思ったものだ


今日から受講しているにいがた市民大学
口腔ケアっぽい内容のため楽しみ
周りの老人たちのこともさることながら
自分のことが一番気になる
だって、死ぬまで是が非でもおいしいものを自分で食べたいよ
ねー???


それに歯並び悪いし
なんかドライマウスっぽい気がするし
なにより、ずっと一人で車に乗ってることが多い仕事で
あんまりひとしゃべらないし
なんかしんぱいなんだよね


で、先生↓

以下備忘ゆえ読んでもつまんないよ


新潟県は日本一歯がいいらしい
とにかく基本はよくかむこと、これに尽きるそうな
肥満も解消、頭もすっきり
でもがんばって無理はダメみたい、楽しくなきゃね

授乳の段階でもう歯の健康の基本作りは始まってて
哺乳瓶のほうが楽だけど、
母乳だと、まず親子の共同作業でコミュニケーション
そんでめんどくさく飲みにくいため
それが逆にいいそうな
少しの適度なストレスはいろんな脳の機関をフル動員して刺激するため
感情豊かになるんだって
快適なばっかじゃ駄目なんだね


高齢者の死因の1位は肺炎で
大きな病気した後たとえば寝たきりで口腔内の衛生状態が悪いと
黴菌だらけでその毒素が誤嚥性肺炎とか心疾患、脳、心疾患とかにつながっていく


さいころから魚を食べてるひとは歯が残る率が倍
あと、おもしろかったのは女性のほうが歯が残る
野菜とか、なんでも、自分が食べにくくなったら女性はそれに合わせた調理方法で
食べれるけれど、男性は自分では身動きとれず負の連鎖に拍車かけちゃうからではないかと。
ほんとおとこってダメネ
じりつしなさいじりつ


やっぱフロスはすごくいいみたいだよ
使っててあきらかに違う実感があるから
フロスはおすすめだよ

あと社会の変化で子供の孤食が増えて、朝食べない子、
口をすこーし開けたままで舌がちょっと出てる子が増えたんだって
噛みごたえのない柔らかい食事や、
外で大声出して元気に遊ぶ機会が減ったこと
親の働き方とか
けっこう難しい問題
食育とかだけじゃなくて何にでも言えるけど
働き方見直さなきゃだめだよねー


「ぱんだのたからもの」っていうと口のいろんな機能を全部つかえていいんだって


あと印象に残ったのは、
昔みたいに、たとえば結核で、ハイ強制的に薬飲ませて隔離、みたいな事じゃなくて、
今残ってるのは、完全に生活習慣の病気なんだよね
だからくすりのんだはいオッケー、じゃなくて
習慣を見直していくんだから大変だし自分の責任によるところが大きいし
即効性なくてちょっときついけど、そうなんだよなー


ベテランアナウンサーもいってたけど
いい姿勢とよくかむことでやせるって
とりあえずこの二つを気をつけてみる、ちょっとだけ

tokotaa68452011-09-18

明日はいよいよ一箱古本市
高野文子さんの一箱が楽しみ
わたしはみうらじゅんのマイ仏教とか、ジャンルめちゃめちゃな文庫、
図録、MOEとかだす予定
あと旦那の本田美奈子の写真集をいくつか出します
道がワケワカメなかたはご参照ください

ハムちゃんの個展

イカロスのハム部員のインスタをみに見附へ

織り上げた布をほどくという、織るのと真逆の行為を、
一番強い麻っていう素材で、
気が狂いそうなほど丹念においかけていました。
きっと、ハムちゃんが誰よりも見たかったんじゃないかな。
インスタって、そういう魅力がある気がする。

吸い込みのよい、ぱさっとした印象のある麻だけど、
ほどかれた糸は思ったよりも艶やか
おもえばただ糸の集積なのに、横糸があれば布で、取り払われれば勝手気ままにねじれたりくっついたりする糸
しかも白い糸ただそれだけなのに、強さがあって不思議。
本人の糸の意図とズレるかもだけど、
今思い返してみると、
機械化された織る行為よりもっと時間と手をかけてほどいた、
その淡々とした感じがよいです。
大変、なんだけど、もくもく、淡々。
なんかもっと女の執念みたいなどろどろしたのを想像してたから、
ああ、そうだ、なんだかんだいって、女という生き物はこうだ、と再確認してうなずくような、
すとんと落ちる感じが潔く面白かった。
もう一度見に行くつもり。

以下、ハム部員の個展情報
『ぺネロぺの寝室』展 ― 布と糸を使ったインスタレーション ―
会場 今井美術館(見附)
開催中〜9.19(月)までの金・土・日と9/19(祝)のみ
時間10:00〜17:00